【幹細胞ニュース Vol.007】最近話題のMuse細胞とは?他の幹細胞との種類と課題を薬剤師が分かりやすく解説


こんにちは。KINTARoMSC.CoM 薬剤師の安藤です。

Muse(ミューズ)細胞が再生医療のニュースとして最近話題です。KINTARoMSC.CoMでは間葉系幹細胞を中心に幹細胞のニュースを発信しておりますが、今回はこのMuse細胞の詳細や他の幹細胞との関係性をご紹介します。

Muse細胞とは?

Muse細胞(Multi-lineage differentiating Stress Enduring Cell)は、東北大学の出澤教授グループが発見した細胞です。
人工的に作られる「ES細胞」や「iPS細胞」のように、様々な種類の細胞に分化できる『多能性』を持つ幹細胞として期待されています。
それに加えて、『安全で腫瘍化しにくい』という、再生医療で既に実績のある「間葉系幹細胞」と同じ特徴も持ち合わせます。
多能性を持ち、腫瘍化しにくい特徴を持つ「Muse細胞」、再生医療のための幹細胞に様々な種類があるのにも関わらず、この細胞がこれからの医療に期待されているのはなぜでしょうか。
それを知るためには、様々な種類の幹細胞について理解を深める必要があります。

代表的な幹細胞とその課題

「胚性幹細胞(ES細胞)」・「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」は『多能性幹細胞』と呼ばれており、身体を構成するすべての種類の細胞となる能力を秘めています。
「ES細胞」はヒトの受精卵を利用して作られます。そのため、受精卵という生命を滅失する生命倫理的な問題があり、研究・開発の段階でハードルが高いのです。
「iPS細胞」はヒトの体細胞に遺伝子を導入して作られる細胞です。そのため、受精卵が必要な「ES細胞」と比べて生命倫理の問題は少ないですが、遺伝子導入により細胞のがん化が引き起こされてしまう可能性があり、安全面を懸念して実用化されていないのが現状です。

ES細胞やiPS細胞とは全く異なるアプローチである間葉系幹細胞

これらの倫理面・安全面での問題が少ないのが、既に治療薬やアンチエイジングに使われている「間葉系幹細胞」なのです。
人工的に作られるES細胞・iPS細胞に対し、「間葉系幹細胞」が上記の問題点を回避しやすい理由は、我々の身体の中にある細胞を利用しているからです。「間葉系幹細胞」は骨髄などから採取できるため、安全面や倫理面での問題が少ないとされています。
また、自己由来(自分)の細胞の利用だけではなく、他家由来(他人)の細胞を利用しても拒絶反応が少ないという特徴を持ち、そのため例えば若い人の細胞を用いた施術も可能となります。なお、その安全性は日本でも重大な疾患を対象とした治療薬が販売されていることからも、非常に高いことが分かります。

間葉系幹細胞の中に含まれるMuse細胞

「間葉系幹細胞」は間葉系の細胞(骨細胞、心筋細胞、軟骨細胞、脂肪細胞など)に分化できることから、その名前が付けられています。しかし、この細胞は間葉系以外の細胞(例えば、神経細胞、肝細胞など)だけでなく、外・内胚葉の細胞への分化もできることが報告されており、「間葉系幹細胞」の中に多能性を持つ「特殊な細胞」が含まれる可能性が考えられていました。この「特殊な細胞」が「Muse細胞」です。
いずれは、生体から採取した「間葉系幹細胞」を分離し、そこから「Muse細胞」を分離・濃縮し、製剤化されていくことが考えられます。このように、大きな可能性を秘めたMuse細胞ですが、現時点では実用化されておらず、2020年6月からヒトを対象とした試験(臨床試験)が始まったところです。今後の研究開発が大いに期待されます。

今受けられる幹細胞治療

日本を含む世界中の国々で、特定の疾患を対象に間葉系幹細胞を応用した治療薬が既に販売されています。また、中軽度の症状の改善やアンチエイジングを目的に他の国に幹細胞投与を受けに行く人も少しずつではありますが、増えています。
Muse細胞を使える日が来るのは少し遠い未来ですので、今まさに、老化など悩まれている方にとっては、間葉系幹細胞の投与が選択肢として良いかもしれません。

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